家庭用ハイドロキノンクリームの研究開発

ハイドロキノンは21世紀に入ってから、日本でも注目されるようになった美白成分です。
しかし欧米ではもっと前から医薬品として、色素沈着の治療に用いられてきました。
もともとは写真の現像をするときに使われていた還元剤で、美白効果は言わば副作用として発見されました。
その後、家庭用の化粧品としても研究開発が進められてきた物質です。
ハイドロキノンはメラニン色素を作る細胞に働きかけ、その活動を弱める効果があります。
それと同時に、メラニン色素の合成に関わる酵素の働きを阻害します。
この二重の効果で色素を減らし、シミや色素沈着を解消していきます。
細胞を破壊するわけではないので、安全性は比較的高いと言われています。
そのかわり、使用をやめると元に戻る可能性があります。
ハイドロキノンの作用はビタミンCなどの美白効果に比べると、10倍から100倍にもなるとされています。
それだけ強い薬であるだけに、肌への刺激もかなり強くなります。
肌に合わない人は腫れたり炎症を起こしたりすることがあるので、使用する前にはパッチテストを行ないます。
また長期間使いつづけると、メラニン色素が完全になくなって白斑を生じる場合があります。
クリームを塗るときは顔全体ではなく、シミの部分だけに綿棒などを使って塗るのが正しい使い方です。
ハイドロキノンを含むクリームは何種類か市販されていますが、家庭用の化粧品では一般に濃度が低く抑えられています。
濃度が高すぎると刺激が強くなり、動物実験では発がん性が見られたという研究データもあります。
市販の化粧品より高濃度のハイドロキノンクリームが欲しいときは、皮膚科の医師と相談した上で処方を受ける必要があります。